地域づくりの一員として
沖縄事務所では、世界自然遺産地域における観光の仕組みづくりなど、 地域の取組を支援する業務に携わっています。 行政の視点に偏ることなく、住民や地元事業者など多様な関係者の声に丁寧に耳を傾け、 地域にとって実効性・継続性の高い計画となるよう心掛けています。
最近、地域の事業者から「コンサルの提案が我々の業界の実情に即したものにならないことが多い」 というお話を伺いました。確かに、日々地域の最前線で活動している方々の実情を、 感覚や想いも含めて深く理解することは容易ではありません。 地域の取組を支援するための業務であっても、実際に役に立つ成果が得られるのか不安を覚えているように感じ、 こうした現場とのギャップをどう埋めていくべきか、考えるようになりました。
「よそ者」の目線から地域を俯瞰し、新たな知識や技術、価値観を提供することで地域に貢献することは、 私たちコンサルタントの重要な役割だと思います。 しかし、地域の方々に親しまれ、些細なことでも相談される先輩の姿を見ていると、 それだけでは十分ではないことを実感します。 先輩は積極的に現地に足を運び、丁寧に信頼関係を築きながら、 地域の将来に良い影響を与えるために何ができるか常にアンテナを張り巡らせ、 少しでも地域の思いを形にするべく尽力しています。 その姿勢が確かな変化を生み出し、それがさらなる信頼につながるという好循環を生んでいるのだと感じています。 こうした先輩の姿から、地域の一員として誠実に関わり続けることの大切さを改めて学びました。
私も自分なりの歩幅で、地域の実情に根差した提案ができるコンサルタントになれるよう努めていきたいと思います。
いつか「あなたになら任せられる」と言っていただけるように。


地域に受け継がれてきた自然をこれからも守り、活かしていけるよう、一緒に取り組んでいます。

村の観光産業に関する課題や今後の取り組みについてワークショップを開催し、意見を出し合う地元の観光事業者の皆さん。

私たちも何度も地域に足を運び、村の魅力が高まるよう地元の事業者や住民と一緒になって意見を出し合います。